長崎を舞台に、原爆後に生き残った母親と亡霊となった息子の物語を、吉永小百合さんと人気グループ「嵐」の二宮和也さんの共演で描く「母と暮せば」(山田洋次監督)が、12日から公開される。広島の原爆をテーマに描かれた戯曲「父と暮せば」を書いた作家・井上ひさしさんがタイトルだけ書き遺していた幻の作品に、戦後70年の今年、山田監督が命を吹き込んだ。親子の温かさとファンタジックな描写の中に、原爆の傷跡を鋭く見つめ出す。
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